2024年3月にトヨタ期間工を退職した私は、失業保険を申請しました。
2年11か月のトヨタ期間工生活はとても楽しかったですし、1000万円以上の貯金もできたので夢だった「地元で自分の店を持つ」計画を始動したのですが、思ってみたより難しい。
まず私の貯金だけでは全然足りないと感じたんですよね。
従業員を雇うにしても1年間は無収入でもやっていけるような事業計画じゃないとすぐにお店を潰して期間工に逆戻りだと感じました。
日本政策金融公庫でお金を借りてお店を出すという案もありましたが、借金してまでやりたくないというのもあったんですよね。それだけ借金を背負うのは嫌だったので、もう少し貯金をしようと仕事を探す事にしました。
失業保険を申請しに久しぶりにハローワークに行きましたが、平日なのにすごい混んでいましたね。
そんなこんなで2024年4月~7月くらいまで失業保険を貰っていたんですが、中々自分に合った仕事を見つけられず究極の2択をすることになります。
「もう一度トヨタ期間工に応募する」
「貯金1,000万円で投資してセミリタイア」
トヨタの組長にお願いすれば同じ部署で働かせてもらえる可能性が高いことと、もう一度満了すればそれこそ2000万円以上は確実に貯金できるので、トヨタ期間工でもいいかなと思いましたが、知り合いが半導体のNVIDIAですごく儲かったという話を聞いて貯金1,000万円を元手に投資するという選択をしました。
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6月後半から日経平均がレンジブレイク
5月、6月と日経平均は38000円と39000円を行ったり来たりのレンジを形成していました。
その頃からチラっと株価をみるようになったんですが、6月末から39000円の上値をぶち抜いてあれよあれよと4万円突破。コールオプションを売ってる投資家が損失を補填する為に大量に先物買いが入った事による上昇だと思います。
どんどん上がっていく株価を見ながらウズウズして「なんで上がるの?」「どこまで上がるの!」と押し目買い場を探していましたが最終的に7月11日のSQ手前まで上昇し、42000円以上の史上最高値という大きな踏み上げ相場になったのです。
結局この大きな波に乗る事ができず、7月11日に宵の明星と呼ばれる強烈な売りサインがでてしまいます。
私は今度は買う事を諦めて日経平均は下がると判断しました。
日経平均を売るには、色々あります。日経225の指数を取引する先物売りや、日経225指数のオプションです。
他にも日経平均が下がると株価が2倍上がるダブルインバースというETFなんかもそうですね。
しかし、私は宵の明星の強烈な売りサインを見て、少額で大きな利益を取りに行く日経225指数のオプションのプットオプションを購入することにしました。
40000円のプットオプションを1枚購入
私は宵の明星を確認したあとに日経平均が4万円以下になると予想してプットオプション40000円を155円で1枚だけ購入しました。155円と言っても(1000単位)なので15万5000円ですね。
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いやいや、貯金1000万円あるのに15万円しか投資しないのかよ(笑)ってツッコミたくもなりますが、2年11か月の期間工生活に、失業保険と来て、久しぶりの投資だったのでお試し売買です。
先物を売買するには最低でも200万は必要ですし、ダブルインバースだと勝っても微益にしかなりませんからね。負けても15万円失うだけですので、オプション取引に決めました。
日経225オプション取引:
証拠金はオプションプレミアム(例えば1円 × 1000単位 =1,000円)で、追加の証拠金は通常不要。
取引単位は日経平均株価(日経225)の1,000倍
日経225先物取引:
証拠金:約2,590,000円
取引単位:日経平均株価(日経225)の1,000倍
日経225ミニ先物取引:
証拠金:約259,000円
取引単位:日経平均株価(日経225)の100倍
日経225指数のオプションは、日経平均先物が上がると利益になるコールオプションと、日経平均先物が下がると利益になるプットオプションがあります。わからない人の為に簡単に説明しますね。
少し小難しい話ですので飛ばしてもOKです。
オプション取引の詳細説明と他の投資手法との比較
オプション取引は、投資のリスク管理や収益の最大化に役立つツールです。特に日経225指数のオプション取引は、多様な戦略を用いて市場の動きに対応するための一つの手段として広く利用されています。
オプション取引とは?
オプションは、特定の価格で特定の期日に基礎資産を売買する権利です。オプションには、以下の2種類があります。
- コールオプション:基準価格(ストライクプライス)で基礎資産を買う権利。
- プットオプション:基準価格で基礎資産を売る権利。
例えば、日経225指数が現在の価格より上がると予想する場合、コールオプションを購入します。逆に、日経225指数が下がると予想する場合は、プットオプションを購入します。
先物取引との比較
先物取引は、将来の特定の日時において、特定の価格で資産を売買する契約です。先物取引には以下の特徴があります。
- レバレッジ:少ない証拠金で大きな取引が可能。
- リスク:価格が大きく変動した場合、損失も大きくなる可能性がある。
一方、オプション取引は、購入者がリスクを限定しつつ、利益を追求できる点が異なります。オプションのプレミアム(購入費用)は最大の損失額となるため、予想が外れた場合でも損失は限定されます。
ダブルインバースETFとの比較
ダブルインバースETFは、日経225指数が下がると2倍のリターンが得られるように設計された上場投資信託(ETF)です。
- メリット:市場が下落する局面で大きな利益を得られる可能性がある。
- リスク:連日価格が上昇すると大きな損失を被る可能性がある。
オプション取引と比較すると、ダブルインバースETFは市場の短期的な動きに対応するためのツールとして有効ですが、長期間の投資には適さないことが多いです。オプション取引は、特定の価格帯での取引を狙うための戦略として柔軟性があります。
実際の取引戦略
7月11日に「宵の明星」と呼ばれる強烈な売りサインが現れたため、私は日経225指数のプットオプションを購入することにした。この選択は、日経225指数が下がると利益を得るためのものです。
オプションの選択
- プットオプション買い:日経225指数が下がると利益が得られる。
- コールオプション買い:日経225指数が上がると利益が得られる。
先物取引の選択
- 日経225先物売り:日経225指数が下がると利益が得られる。
- 日経225先物買い:日経225指数が上がると利益が得られる。
ダブルインバースETFの選択
- 日経225ダブルインバースETF:日経225指数が下がると2倍のリターンが得られる。
オプション取引、先物取引、ダブルインバースETFはそれぞれ異なる特徴を持ち、投資家のニーズに応じて選択することが重要です。私は、日経225指数が下がると予想したため、プットオプションを選択しましたが、これはリスク管理の一環としての戦略です。
オプションはリスク限定の少額投資で最大限の利益を狙う取引
つまり私は貯金の1000万円を失うのが嫌だったけどなんとか日経平均株価を空売りしたい、それなりに大きい利益を狙いたい考えました。そこで、オプションと先物のレバレッジを比較してオプション取引を採用したのです。
オプションのレバレッジ
オプション取引のレバレッジは、オプションの価格と基礎資産の価格の変動に対する感度によって異なります。一般的に、オプションのプレミアム(購入価格)は基礎資産の価格に比べて小さいため、基礎資産の価格が変動するとオプションの価格は比較的に大きく変動します。この性質により、オプション取引は高いレバレッジ効果を持ちます。
例えば、日経225指数が42000円で、日経225プットオプションの価格が300円(1000単位なので30万円)だったとします。この場合、日経平均が40000円になると、オプション価格の変動はその何倍にもなる可能性があります。具体的なレバレッジはデルタ、ガンマ、ベガなどのオプションのグリークスによって計算されますが、一般的には10倍以上のレバレッジがかかることが多いです。
先物のレバレッジ
先物取引では、証拠金(マージン)を預けることで、実際の取引額の何倍ものポジションを持つことができます。これにより、少ない資金で大きな取引を行うことができるため、高いレバレッジ効果を得られます。
具体的なレバレッジは証拠金率によって異なります。例えば、日経225先物の場合、証拠金率が10%であれば、10倍のレバレッジがかかることになります。つまり、200万円の証拠金で2000万円分の取引が可能です。
オプションと先物のレバレッジの比較
- オプション取引:プレミアムが少額で済むため、基礎資産の価格変動に対する感度が高く、レバレッジ効果は通常10倍以上になることが多い。
- 先物取引:証拠金率に応じてレバレッジが決まり、一般的には10倍程度のレバレッジがかかることが多い。
オプション取引と先物取引のレバレッジ効果はどちらも高いですが、オプション取引はプレミアムが少額で済むため、特定の状況では先物取引よりも高いレバレッジになるんです。
155円(15万5千円)で買ったオプションが500万円になった
結論を言いますと155円(1000単位なので15万5千円)で購入した私の40000円プットオプションはわずか3週間で5,035円(1000単位なので5,03,500円)になりました。
\私がオプション取引に使ってる証券会社/
15万円が500万円ですよ!
その途中で日銀が利上げを発表したのですが、株価が急騰したんですよね。普通、利上げすると株価は落ちるのに逆行したのです。
これはおかしいと思って、私は追撃売りをすることにしました。
37000円のプットオプションを230円で2枚(1000単位なので23万円を2枚)購入。
実は、米国の指標が最近悪かったんですよね。次回の雇用統計で失業率が少しでも上がっていればサームルール発動で、米国が景気後退入りしている可能性があったのです。さらに中東戦争に勃発しそうな地政学リスクもあり、原油がどんどんあがっていたのもあって日経平均はボリンジャーバンドー3σまでは下がるだろうと予想しました。
売り時は8月2日の雇用統計を見て下がったら利益確定です。利益確定するシナリオまで考えてのプットオプション購入でした。
結果は見ての通り大暴落
230円で2枚(1000単位なので23万円を2枚)購入した37000円のプットオプションは2,270円(1000単位なので227万円)になりました。2枚持ってるので454万円!
まとめ
結果として15万円が500万円になり、46万円が454万円になりました。
合計954万円で、投資分と手数料を除くと+8,943,385円の利益となりました。大勝利です。
トヨタ期間工2年間で貯めるレベルのお金がわずか3週間で手に入った結果になりました。
もし私が躊躇せず1000万円分購入していたら今億万長者になっていたでしょう。しかし、日経平均がさらに上昇して43000円とかになっていたら私は1000万円失っていたので、その恐怖に比べると今回の結果に満足しています。
ここまでの暴落は数年に1度あるかないかのレベルですので、さすがに来週は追証の強制決済売りが多発すると思いますのでまだまだ下がり続けるでしょう。
しかし、今度は私は上がる方向のオプション取引で勝負をしたいと思っています。来週のSQか、今月末に底打ちそうなのでその見極めが勝負所ですね。
9月は自民党総裁選、11月は大統領選挙ですので、選挙相場を狙っていきましょう。